蜂の巣に蜂がいないときは駆除しても大丈夫?注意点を解説!
蜂の巣に蜂がいないとき、駆除しても問題ないと思う方もいるでしょう。実は、蜂がいなくても注意が必要です。本記事では、蜂の巣が空のときに駆除する際のポイントや注意点について詳しく解説します。安全に蜂の巣を取り除くための参考にしてください。
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蜂の巣に蜂がいない状態とは
蜂の巣に蜂がいない状態には、次のようなパターンがあります。
- 巣が作りかけで、女王蜂だけがいる
- 巣を放棄して、別の場所に巣を作っている
- 女王蜂と働き蜂が死滅している
蜂の巣作りは、4、5月頃から始められます。最初は、冬眠から目覚めた女王蜂のみが活動を始め、巣作りを行います。女王蜂が外に出ているときは、巣が空になりますが、近くに女王蜂がいる可能性があるため注意が必要です。
また、女王蜂が外敵に襲われたり、温度や湿度など環境が悪かったりすると、巣を途中で放棄することがあります。しかし、その場所の近くに新しい巣を作っているかもしれません。そのため、安易に巣を駆除しようとすると、攻撃される可能性があります。
11月頃になると、新しい女王蜂が生まれ、古い女王蜂と働き蜂は死滅します。蜂の巣は空になりますが、そのまま放置しておくのはおすすめできません。なぜなら、古い蜂の巣が、新たな蜂の巣の材料に使われる可能性があるからです。古い巣にそのまま新しい蜂が住みつくことはありませんが、材料集めのために、多くの働き蜂が近くを飛び回るかもしれません。
このように、蜂の巣に蜂がいないときは、さまざまなパターンが考えられます。駆除する際は、時期や周囲の様子を注意深く観察する必要があります。
作りかけの巣を駆除するときの注意点
蜂の巣を駆除するには、作り始めの時期が最も適しています。しかし、作り始めたばかりの巣を駆除する際には、次の点に注意してください。
- 周りに蜂がいないか確認する
- 撤去方法と時間帯に気を付ける
- 戻り蜂対策をする
- 無理に自分で行わない
周りに蜂がいないか確認する
作りかけの巣を駆除する際、まずは、周囲に蜂がいないか確認することが重要です。蜂は巣を守るために攻撃的になります。そのため確認する際は、蜂が活動している日中を避け、日没後に行うのが良いでしょう。蜂の巣の周りに蜂がいないからといって油断せず、近くに飛び回っていないかも確認してください。また、保護服を着用し、刺されないように注意することも必要です。
撤去方法と時間帯に気を付ける
蜂の巣の撤去は、適切な時間帯と方法を選ぶことが重要です。最も安全な時間帯は、蜂の活動が少ない日没後です。日中に行うと蜂の攻撃を受けやすいため、避けたほうがいいでしょう。
撤去する際は、防護服や長袖・長ズボンを着用し、肌が露出しないように気を付けます。充分な量の殺虫剤を準備して、蜂の巣に噴射し、蜂の動きを制止してください。蜂が死滅したこと確認してから、蜂の巣を撤去し、周りを片付けましょう。
戻り蜂対策をする
巣を撤去した後は、戻り蜂対策をすることが重要です。戻り蜂とは、巣がなくなった後に戻ってくる蜂のことです。戻り蜂は、巣がなくなっていることで攻撃性が増すため、刺される危険性が高くなります。戻り蜂は1、2週間ほど飛び回っていることが多いので、注意が必要です。
戻り蜂を防ぐために、撤去後に巣があった場所をしっかりと掃除しましょう。木酢液やクエン酸などの自然な忌避剤を使用することも効果的です。
無理に自分で行わない
蜂の巣の駆除は、無理に自分で行わないことが肝心です。蜂は非常に攻撃的になることがあり、刺されるとアレルギー反応や重篤な症状を引き起こす可能性があります。特に、巣の大きさや蜂の種類によっては危険度が増します。自分でできないと判断した際は、専門の駆除業者に依頼し、駆除してもらいましょう。業者は、適切な知識と技術をもっているため、安全かつ効果的に撤去してもらえます。
蜂がいなくても油断せずに対処しましょう
蜂の巣に蜂がいないと思っても、近くを飛んでいる場合もあります。蜂がいないからと安心せずに、周囲の状況をよく確認することが大切です。自分で駆除できる巣かどうかを検討し、難しいようなら業者に依頼して、安全に巣を取り除きましょう。