スズメバチ駆除って自分でも出来る?
スズメバチの種類と駆除について
目次
日本でよく見るスズメバチの種類
オオスズメバチ
体長
女王蜂 40〜45mm
働きバチ 27〜40mm
活動期間 4月〜11月
スズメバチ類の中では大きさは最大です。
またスズメバチ類の中でも最も強力な毒と強力なアゴ、毒針を持っています。性質は非常に凶暴で集団で人を襲うこともあり、縄張り争いが強いのも特徴です。
餌に関しては、樹液や蜜、他の昆虫、他のスズメバチやミツバチ等も食べます。オオスズメバチは甘い匂いを好み、ジュースの飲み残しや果物、甘い匂いの香水によってくる性質があります。
生息地に関しては、北海道、本州、四国、九州、沖縄と日本全国に生息しており、平地から林、森等に巣を作ります。しかし近年では家の軒下や天井裏の閉鎖的な空間、庭などの土の中や木の根元の洞に巣を作ってしまうことも多く見受けられます。
巣は枯れ木などの繊維を唾液で固め六角形の管を作りその集合体でボール状の形をつくります。
キイロスズメバチ
体長
女王蜂 25〜28mm
働きバチ 17〜25mm
活動期間 3月〜11月
体長はスズメバチ類の中では小さい方ですが蜂の巣は大きいものを作り、直径1メートルを超えることもあります。
キイロスズメバチの巣はボール状の形をしているものが多く、短時間で巣の大きさが大きくなるのが1つの特徴です。
オオスズメバチ同様、蜜や樹液、小型昆虫類、クモなどを食べます。
生息地は本州、四国、九州の平地から低山地にかけて生息。巣を作る場所として木の枝や土の中、軒下、天井裏、床下など様々な場所に巣を作ります。
攻撃性は強く、人が巣に近づくと攻撃してきます。毒の量はオオスズメバチの次に多く、非常に危険なスズメバチの1種です。
スズメバチの種類としてその他にも
- モンスズメバチ(体長20~28mm)
- チャイロスズメバチ(体長17~30mm)
- コガタスズメバチ(体長20~28mm)
- ヒメスズメバチ(体長25~35mm)
- ツマグロスズメバチ(体長18~28mm)
- ツマアカスズメバチ(体長20~30mm)
などが日本には生息しています。
スズメバチの寿命
働きバチの寿命はおよそ2〜3ヶ月と言われています。4月ごろに羽化して巣作りで一生を終えます。
女王蜂の寿命は1〜2年と言われています。長い女王蜂の場合3年生存する場合もあるようです。
スズメバチの特に注意が必要な時期
スズメバチが特に危険と言われているのが7月〜9月の時期です。
この期間は巣を大きくする働きバチの数が1番多くなる時期だからです。この時期には巣に近づいただけでも攻撃される場合があります。
スズメバチを含め蜂は匂いや、大きな音に敏感です。
山に登る場合や比較的木の多い公園で遊んだりする場合は、甘い匂いのする香水などは避け、スズメバチの巣がありそうな雑木林や森などでは大きな声を出したりする事は避けましょう。もしスズメバチの巣を発見したり、スズメバチが飛んでいた場合は、絶対に近づかず静かに低い体勢で後ずさりするように逃げてください。
この時期のスズメバチは非常に凶暴です。集団で襲われた場合、死に至ることも考えられます。特に山や森、雑木林などでは注意が必要です。
スズメバチの天敵は
スズメバチの天敵の1つとしてカマキリが挙げられます。しかしカマキリもスズメバチに食べられてしまうため、お互いが天敵であるといえます。
熊に関してはスズメバチの巣を丸ごと食べてしまいます。
スズメバチが熊を攻撃しても分厚い肌と体毛に覆われているため針は通りません。
また、人間もスズメバチの巣を発見すると駆除するため天敵であると言えるかもしれません。
もしスズメバチを見つけた場合は
蜂は基本的には攻撃を与えたり、極端に巣に近づかない限り襲って来ません。
もしスズメバチが近づいてきても、手やカバンなどで振り払うような行動は絶対にしないでください。
そのような行為を行うとスズメバチは攻撃を受けたと思い反撃してくる可能性があります。
スズメバチを見かけた場合は、走らずに低い姿勢をとって静かに後ずさりするように逃げます。
スズメバチは基本的に動くものに攻撃する習性があります。ですのでできるだけゆっくりと逃げることを心がけましょう。
家の中でスズメバチを発見した場合は、慌てず落ち着いてゆっくりと部屋の窓を開けます。その際、窓を開けてもう片方のカーテンを閉めておきましょう。
スズメバチは明るいところに行く習性があるので、部屋の電気を消しドアを閉めると、部屋は暗く外が明るくなるので自然に部屋から出ていく可能性があります。
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スズメバチに刺されないためには
スズメバチは狩りをするときには毒針を使いません。
昆虫等を狩る際は牙で噛み付きます。スズメバチが毒針を使うのは、巣が危険な時や自分が捕まってしまった場合です。
スズメバチは縄張り意識が非常に強いので巣から10メートル以内に入ってしまうと攻撃してくる可能性があります。スズメバチは巣の中から攻撃してくる敵がいないか常に見ています。巣に近づく敵がいた場合巣から出て飛びまわります。
それでもその場を離れない敵がいた場合顎を鳴らしたりして威嚇してきます。これが最終的な警告です。この時点で低い姿勢でゆっくり後ずさりして逃げたら、刺されずに済む可能性があります。
しかしこの警告を無視して蜂の巣に近づいていくとスズメバチは毒針を使って攻撃してきます。
スズメバチを家に寄せ付けない方法
家のベランダや軒下などにスズメバチの巣を作らせない方法として、蜂駆除専用スプレーを噴霧することをお勧めします。
蜂駆除スプレーは蜂を殺すための成分が入っていますが巣を作って欲しくない場所に前もって噴霧しておくと、蜂が蜂の巣を作る予防となります。使い方は非常に簡単です。蜂駆除専用スプレーをホームセンターなどで買ってきて、蜂の巣を作って欲しくない場所に2〜3メートルほど離して噴霧します。
巣を作って欲しくない場所だけではなくベランダの場合、壁や手すり、雨戸にも噴霧しておくと良いでしょう。持続効果は1〜2週間程度ですが、繰り返し定期的に噴霧しておきましょう。
また、薬品を使いたくない場合は、木酢液と言う蜂が嫌がる匂いを発するものを使いましょう。
木酢液とは木材を蒸し焼きにすると発生する煙を冷やして作る液体です。焦げ臭い匂いがします。こちらも同じく巣を作って欲しくない場所や壁や手すりに噴霧しておきます。
きつい匂いがするので、一度小さな範囲に噴霧してみて、匂いを確認することをお勧めします。もし匂いがきつくて噴霧するのが嫌な場合は、ペットボトルの容器などに入れて数カ所設置しておくのも1つの方法です。
これらの方法の他にも、蜂は甘い匂いを好むため甘い匂いがするものをベランダや庭におかないことです。
ご自身でのスズメバチの巣駆除に必要な道具
スズメバチの巣駆除は非常に危険な作業です。もし刺されてしまったらアナフィラキシーショック等で命を落とす危険性もあります。
ご自身でのスズメバチ駆除をする場合は、しっかりとした装備で行ってください。
スズメバチ駆除に必要な道具
- 蜂駆除専用のスプレー
- 蜂駆除専用の防護服(頭や顔もしっかり保護されているもの)
- 防護手袋(革製品の分厚いもの)
- 長靴もしくはブーツ
- ゴミ袋(駆除した蜂の巣を入れる用 2~3枚)
- 懐中電灯(暗い時間帯での駆除作業用 蜂の認識しづらい赤色のセロファン等を巻く)
- 長い棒(スプレーして蜂がいなくなった後、巣を地面に落とす為)
- ガムテープ(防護服と手袋、長靴の隙間をふさぐ為)
上記のものを揃えて駆除を行います。
スズメバチは少しの隙間からでも入ってきますので、防護服と手袋、長靴などの隙間をしっかりとガムテープでとめてください。上から下まで一切の隙間がないような状態で駆除を行いましょう。
スズメバチの巣が大きい場合や、駆除する場所の足場が悪い場合は危険ですのでスズメバチの巣駆除専門業者に任せることをお勧めします。
また、屋根裏や床下等の狭くてすぐに逃げることができない場所などは、スズメバチに駆除スプレーした際にスズメバチに反撃され、大変危険ですので、そのような場所のご自身での駆除もおすすめできません。
ご自身でのスズメバチ駆除のやり方
- スズメバチ駆除は日が沈んでから行うことがベストなため、日中の明るいうちにスズメバチの巣の形状や位置をしっかりと確認しておきましょう。
- 作業する前にスズメバチ駆除に必要な道具を近くに揃えておきましょう。
いざスプレーを噴霧すると、スズメバチが巣から出てきて、攻撃してきます。そのために準備は前もって行い、落ち着いて駆除を行う為です。 - 防護服、防護手袋、長靴とスズメバチ駆除に必要な装備を装着します。
上から下まで隙間の無いようにしっかりチェックしてください。 - 少し離れた場所から蜂駆除専用スプレーを噴霧します。噴霧するとスズメバチが巣から出てきて攻撃してきます。巣から出てきたスズメバチも蜂駆除専用スプレーを噴霧して駆除してください。
- 蜂駆除専用スプレーを十分噴霧し、もうスズメバチが出てこない状態になったら長い棒で巣を地面に落とします。もし巣が硬くて落としづらい場合はカッターナイフやノコギリ等で根本を切って地面に落とします。
- 地面に落としたスズメバチの巣をビニール袋に入れます。その際まだ生きているスズメバチがいるかもしれないので、絶対に素手では触らないでください。またビニール袋も二重にしておくことをお勧めします。
- スズメバチの巣ができていた場所に蜂駆除専用スプレーを噴霧しておきます。これは巣から出ていっているスズメバチが戻ってきた場合のことを考えて噴霧しておきましょう。
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もしスズメバチに刺されてしまったら
- まず急いで安全な場所に避難してください。できれば20メートル以上離れた場所が理想です。
- 清潔な水で患部を洗い流します。
- 刺された幹部を手で毒液を絞り出すようにします。 その際、口で吸い出す事はやめてください。口の中に傷口があるとそこから毒が体内に入る可能性がありますので絶対に口では吸い出さないでください。
- 患部に虫刺されの薬を塗ります。
以上が応急処置の内容です。スズメバチの毒は大変危険ですので、医療機関を受診することをお勧めします。特に意識障害や呼吸困難などの症状が見られた場合は、すぐに救急車を呼んでください。また、蜂の毒によるアナフィラキシーショックも考えられます。スズメバチに刺された場合は、特に症状がなかったとしても、医療機関を受診しておくと安心できると思います。
まとめ
日本には複数の種類のスズメバチが生息しています。その中でもオオスズメバチは非常に凶暴で、強い毒をもっています。
また、オオスズメバチほどではないものの、キイロスズメバチも凶暴で危険な蜂です。
スズメバチは巣に近づいたり、巣の近辺で大きな声を出したりしない限り襲ってくるのはまれです。しかし、スズメバチは蜂の中でも大変危険な蜂です。スズメバチを見た場合はなるべく姿勢を低くして大きな音を立てず、後ずさりするように静かに逃げましょう。
絶対に手で追い払ったり大きな声を出したりしないようにしてください。
スズメバチを含む蜂は、巣を守るために近づくものを攻撃します。基本的には巣に近づかないことが理想です。
スズメバチの巣を作らせないために、蜂駆除専用スプレーを巣を作りそうな場所に前もって噴霧しておくことも予防の意味で効果があります。
蜂駆除専用スプレーはホームセンターなどでも販売しているので容易に購入することができます。ご自身でスズメバチ駆除を行う場合はしっかりと準備をして行うようにしましょう。
またスズメバチにもし刺されてしまった場合は、すぐに避難して応急処置を行いましょう。
そして少しでも体に異常を感じたら医療機関を受診するようにしましょう。
また、蜂の毒によるアナフィラキシーショックも命にかかわる場合があります。ご自身でのスズメバチ駆除は十分注意して行うようにしましょう。
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